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あけましておめでとうございます☆
なんだかんだで、2019年の幕が開けていました。
皆さま、あけましておめでとうございます☆

基本的に盆も正月も無い生活をしておりますので、
1月3日から昼間の給料仕事に出ていましたが、
その前日の1月2日に、中学時代からの幼馴染で、
各々、創作の道に進んでいる友人達との、毎年恒例の新年会を行った。

僕が、現状、ドロップアウトをしてしまったとはいえ、
過去に単行本を5冊刊行した経験のある元漫画家。

友人Aはイラストレーターとして、ゲームや小説の挿絵などを描いている
現役のイラストレーター。

友人Bは演劇からバンド活動へ進み、今はコンスタントにライブ活動をしている
ミュージシャン。

この三人で毎年集まっては、お互いの近況報告などをしている。
誰も彼も売れてはいないが、話せば熱い奴らの集まりだ。

僕らは、創作をしながらも、それぞれが現実に負けて、
不本意ながらも好き勝手に自分のスタイルを貫いている。

活動で売れる。というのも一つの形ではあるし、
創作者としてはそこに照準を定め生きていくのが正しいかとは思う。

三人はそれぞれの問題を孕んでいる。

僕は、活動に対しての純然たる熱意が足らなかった。
着眼とノリや勢いは自身ながらあるとは思うが、それだけでは続かない。
漫画家活動において、自身を貫くまでの熱意が足りなかった。
自身と家族の生活を理由に、食えない漫画から足を洗い社会人となった。

友人Aは、絵描きとしての功夫は大したもので、中学時代から絵描きとしての
才能はダントツに秀でていた。
彼は自分の作品に深く入り込み、精度を高め、より良いコンディションで
より効率の良い作業環境を模索した。
彼は彼の作品作りの環境を整えて、なんの問題も起こらないようにし、
自分の作品作りを進められるように尽力した人生だった。

そして時は経ち。
僕らは歳を取った。
僕らが満足いく活動ができる時間も、現実問題として残り少ない。
彼…友人Aは、未だ環境を整えるための作業に尽力している。

友人Bは才能はあった。
絵を描いても、文字を書いても、曲を奏でても、
それなりのモノを提示できる能力はあった。
しかし、彼は優しかった。
彼の性格で、自身がマスターとしたバンドの中でもイニシアチブを取り、
自分の意見でまとめていく力が乏しかった。
彼は、この三羽烏の中で、唯一の既婚者だった。
彼は家族を想い、妻や娘の為に働いた。
しかし、自分の夢も捨てられなかった。
両方をうまく両立させたいと願ったが、叶わなかった。
不協和音は大きく響き、それは大切にしてきた彼の生活から、彼のみを剥がした。

彼は誰を責めることもなく、
遅ればせながら、自分が本来いるべき場所へと還った。

それぞれ三人は年に一回顔を合わせながら、
お互いの近況を語り、自身の創作への捨てきれぬ憧憬に目を細める。

しかし、環境が許さない。
自身の衰えた体が許さない。

何度となく繰り返された会話に解決の糸口はない。

否。

解決の糸口はあるが、そこに目を向けないようにしている。
それは、僕以外の二人のみを責めるわけではなく、
自分自身にも言えることだ。

物事を進められない理由は、探そうと思えばいくらでも探すことはできる。
ただそこを見詰めて、導き出される答えになんの前進もない。
何を生み出すことはない。

そこのみを見つめ続けた結果、毎年変わらない三人の会話が繰り返されるのだ。

そういうのはもう勘弁だと思った。

僕らは、やらなくてよい理由ではなく、
やらなければならない理由を語るべきなのだ。

だから僕は、彼らと「やるべき理由」を語るために、
自身でその壁を打ち破らなければならない。

「お前はどうなんだ?」

と言われないために、自分は自分の「言い訳」を乗り越えた状態を
来年の正月までに用意しなければならない。

それが、今の僕の「やるべき理由」である。
19.01.04 09:40 コメント(0)